【GPSモデルの選択】
Garmap CEを起動したらまず最初に使用するGPSモデルを選択します。[Option]メニューの[Preference]で表示されるダイアログボックスの”GPS
Model”でご使用のGPSを選択します。
日本語モデルのGPS38J、GPS40Jは”GPS38J”を、GPS38EXは”GPS12XLJ”を選択して下さい。
一覧にない機種をお使いの場合には、”Other Garmin”を選択してください。この場合には、GPSから取得した情報に基づいて適切にデータ転送を行います。Garmap
CEが未対応の機器を接続した場合、「unsupported protocol.」というエラーメッセージが表示されます。
【地図データの読み込み】
[File]メニューの[Load Map]を選択すると、地図データ読み込み用のダイアログボックスが表示されます。読み込むファイルとして、あらかじめ作成した地図データが保存されているフォルダの”mapinfo.dat”、または地図データのリストファイルを選択してください。画面上に地図が表示されます。
表示範囲の変更は、地図上でスタイラスを動かして行います。
SHIFTキーを押しながらスタイラスを動かすと、高速スクロールします。
リストファイルを読み込んだときには、リストの先頭の地図が表示されます。キーボードの”1”から”9”でリストに1行目の地図、2行目の地図、...に切り替えができます。
上矢印でリストの一つ前、下矢印で次の地図に切り替えができます。
また、Enterキーで一覧を表示させて選択することも可能です。
【Track/Waypoint/Routeデータのダウンロード】
GPSの通信プロトコルを”GRMN/GRMN”、”HOST”にします。
[GPS]メニューの[Download Track]、[Download Waypoint]、[Download Route]でTrack、Waypoint、Routeの各データをGPSからダウンロードします。ダウンロード中の途中経過はGPS側で確認してください。
WaypointまたはRouteのダウンロード時に、[Option]-[Preference]で選択したモデルと接続したモデルが一致していないときは警告のダイアログボックスが表示されます。
【Waypointデータの作成】
Waypointデータは次の2通りの方法で作成できます。
Waypointの座標系は、度(度分、度分秒を含む)とUTMの2種類を選択できます。選択は[Option]-[Preference]で行います。
どちらの場合も、Waypoint ID、緯度、経度(UTMの場合はゾーン、Easting、Northing)、コメントを入力するダイアログボックスが表示されます。2の方法を取った場合にはダイアログボックスの緯度、経度にはタップした位置の座標値があらかじめ入力されてます。
[View/Edit]−[Edit Waypoint]で表示されるWaypointは[GPS]−[Upload Waypoint]でGPSへのアップロードができます。
Waypointのアップロード時に、[Option]-[Preference]で選択したモデルと接続したモデルが一致していないときは警告のダイアログボックスが表示されます。
※注意)GPS本体にWaypointリストと同一の名前のWaypointがあるとUploadされたデータで置きかえられます。(GPS側で持っていた座標値は上書きされます。)
登録できるWaypointの数は
HKEY_CURRENT_USER\Software\Fukuro\Garmapce\MaxWaypointCount
で指定されている数までです。
【現在位置をWaypointとして登録する】
ナビゲーション中に[View/Edit]-[Mark Waypoint]を選択すると、現在位置をWaypointとして登録することができます。
現在位置の緯度、経度を初期値として持つWaypointデータ入力ダイアログボックスが表示されるので、必要に応じて変更し、登録してください。
【Pocket ExcelでのWaypointの作成】
Pocket Excelで作成したデータをWaypointとして読み込む手順を紹介します。
まず、Poket ExcelでWaypointの一覧表を作成します。カラムは左から順に、Waypoint名称、緯度、経度、コメント、シンボル番号です。
作成し終えたらすべての範囲をクリップボードに転送し、Pocket Wordに貼り付けます。テキスト形式で保存すればタブ区切りのテキストファイルが作成できます。これをOption-Import
Waypoint from Textから読み込むと現在のWaypointデータに追加されます。
【Routeデータの作成】
Routeデータは次の2通りの方法で作成できます。
[Edit Route]で作成する場合は、既存のWaypointから選択する事も可能です。
Routeデータの作成の詳細は、Routeデータの取り扱いを参照してください。
【現在位置の表示】
地図上に現在位置をリアルタイムで表示することができます。
GarminプロトコルとNMEA0183が選択可能です。
GarminプロトコルでNavigationをする場合は、GPSの通信プロトコルを”GRMN/GRMN”、”HOST”にして、[GPS]-[Navigation]でNavigaionを開始します。NMEA0183の場合は、GPSの通信プロトコルに”NMEA”を選択し、[GPS]-[NMEA
Navigation]でNavigationを開始します。
Navigationが開始されると現在位置を二等辺三角形で示し、その頂点が進行方向です。
マルチマップを使ってNavigationをしているときに現在使用している地図の範囲から外れると、リストの優先順位に従って適切な地図に自動的に切り替わります。
Navigation中に、地図の表示範囲以外の部分を見たいなどでスクロールさせると、一時的に自動スクロール機能が働かなくなります。このときには、[GPS]-[Current Position]、[Esc]キーまたは左カーソルキーで自動スクロールが有効になります。
地図を読み込んでいない状態でこの機能をONにすると、最新の256データ分で適当にスケーリングを行ない軌跡を表示します。座標データはメモリー上に記憶されており、ファイルへの出力が可能です。記憶するインターバルは後述の[Option]−[Preference]にて1秒単位で指定可能で、最大21600点まで記録可能です。
もう一度[GPS]-[Navigation](または[GPS]-[NMEA Navigation])を選択すると現在位置表示がOFFになります。
Navigationを開始するときに、既にTrackデータがあると"Clear current track log?"と聞いてきます。ここで、[No]を選択して、かつTrackデータが、ファイルから読み込まれたものか、またはGPSレシーバからダウンロードされたものの場合、現在地の記録は行われません。ファイル、またはGPSレシーバからTrackデータを読み込む場合はTrackデータの記録用の領域を読み込むサイズまでしか確保しないからです。[Navigation]機能を一時中断していた場合には[Yes]を選択する事で、既に記録済みのデータに追加となります。
【データの保存と読み込み】
GPSからダウンロードしたデータ、またはNavigation機能で記録したデータは、Garmapのネイティブ形式、またはPOT形式でファイルに保存する事が可能です。[File]メニューの[Save
As]でTrack/Wayoint/RouteデータをGarmap形式で保存します。また、[Write POT Track]でTrackデータをPOT形式で、[Write
POT Waypoint]でWaypointデータをPOT形式で、また[Write POT Route]でRouteデータをPOT形式で保存します。
[File]メニューの[Open]でGarmap形式の読み込み、[Read POT File]でPOT形式のTrackまたはWaypointデータを読み込みます。Track/Waypointどちらのデータかは自動判別します。
【Track/Waypoint/Routeの拡大縮小】
地図を読み込んでいないときには表示の拡大、縮小ができます。
View-ZoomでZoomにチェックがついている状態でタップすると、その位置を中心に縦横2倍に拡大します。また、シフトキーを押しながらタップするとその位置を中心に半分に縮小します。
Zoomにチェックがないときには地図を読み込んでいるときと同様にドラッグすることで表示位置を移動できます。
【マルチマップの地図の切り替え】
地図データとして、複数地図のリストを読み込んでいるときには、キーボードの操作で切り替えることができます。
キーボードの”1”から”9”でリストに1行目の地図、2行目の地図、...に切り替えができます。
上矢印でリストの一つ前、下矢印で次の地図に切り替えができます。
また、Enterキーで一覧を表示させて選択することも可能です。
マルチマップで自動切り替えをONしているときに、キーボードから地図を切り替えると自動切り替え機能はOFFになります。キーボードの"0"で自動切り替えはONになります。
【地図座標のキャリブレーション】
mapinfo.datに記述されている緯度経度範囲を地図上の既知の2点の座標からキャリブレーションすることができます。
SHIFTキーとCTRLキーを同時に押しながら座標の分かっている場所をタップすると、座標値を入力するダイアログボックスが表示されます。
キャリブレーションを行うためには2点P1とP2の座標が必要です。
最初にP1の入力を求めるために、P1Lon(P1経度)とP1Lat(P1緯度)が空欄で表示されます。P1LonとP1Latを入力しApplyをタップしてダイアログボックスを閉じてください。次に再度SHIFTキーとCTRLキーを同時に押しながら地図をタップすると、P2の入力を求めるためにP2LonとP2Latが空欄でダイアログボックスが表示されます。P1と同様に緯度経度を入力し、Applyボタンをタップしてください。DATファイルを更新するかどうかを確認するメッセージボックスが表示されます。はいをタップするとmapinfo.datが更新されます。
P1とP2の位置関係には特に制限はありませんが、精度を確保するために対角のなるべく離れた2点を選択してください。
【NMEA0183センテンスの保存】
NMEA0183でのNavagation時には生センテンスを同時にファイルに保存することが可能です。GPSメニューのNMEA
Navigationを選択すると、
”Do you wish to save NMEA sentence?”と聞いてくるの、ここでYESを選択するとファイル保存のダイアログボックスが表示されます。適当なファイル名を入力してOKをタップすると、GPSから送られてくるすべてのセンテンスを指定したファイルに保存します。
保存するセンテンスは後述の[Option]−[Preference]で選択できます。
GarminのGPS2では一回の受信で370バイトになりました。全センテンスを保存しようとすると1時間で660KBほどになるのでストレージの容量に気を付けて下さい。
【Alarm機能について】
Option−Alarmでアラーム機能を有効にすると、アラーム対象のWaypointに設定した距離以内に接近するとアラームが鳴ります。
アラーム対象は以下のようになります。
アラームが鳴り続けるときに画面をタップすると停止させることができます。この場合、いったんアラーム設定距離よりも離れて再度接近するとアラームは再び鳴ります。
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